三角地の『元(ウォン)テグタン』でテグタン初体験 ~2019年GW 韓国旅行⑤~
どうも、まんもす太郎です。
2019年のゴールデンウィークに7泊8日で行った韓国旅行、今回は2日目の昼食に食べた、韓国式のタラ鍋『テグタン』の超有名店、『元テグタン』のご紹介です。ガイドブック掲載の常連店ですが、タラ鍋に今一つ惹かれなかったため、今まで敢えて選択しませんでした。今回、とても楽しみにしていたお店の一つです。
基本情報
店 名 :元テグタン / 원대구탕
営業時間:10:00~22:00(ラストオーダー21:00)
休業日 :年中無休
地図
行ってみました
弘大であっさり系のスープ『テジクッパ』を朝食に選んだ私たち。その後、明洞に移動し買い物をしているうちに、すっかりお腹が減りました。
明洞からこのお店の最寄り駅『三角地』までは1本。
先ほどまで買い物をしていた明洞とはうって変わり、人通りは控えめなエリアです。
駅を降りてすぐのところに、思わず入るのを躊躇してしまいそうな路地があるので、勇気を出して入っていきます。ちょっと進めば、そこが飲食店が立ち並ぶエリアだと分かります。この時はちょうど12時を回ったところ。これからランチタイムですが、この時点ではあまり人の気配がないです。
そんな路地にあるのが今回の目的地、『元テグタン』です。
早速、中に入ってみましょう。
店内は外観から想像できないほど広いです。元々2棟だったのでしょうか、店の中央が壁で分断されている不思議な造り。私たちが入った時の客入りは、3割くらいでしたでしょうか。入口から見て奥側の席に案内されました。
・テグタン2人前 W20,000(約2,000円)
着席し、テグタン2人前を注文すると、いきなり鍋が登場。さすが専門店、早いです。
昨日飲み過ぎた私は、お昼はアルコールを自粛。ボトルに入ったお水で我慢です。
メニューは至ってシンプル。「うちはこれしかやってないよ」と言う潔さが好印象です。
しばらく強火にかけていると、鍋の淵からふつふつと泡が出始めました。
店員のおばちゃんが鍋蓋を取ると、手際よくかき混ぜてくれます。
強火で煮込んでいるので、相当グツグツしています。
ヤンニョムをお玉ですくっては、全体にいきわたるように丁寧に混ぜます。
早くも美味しそうです。まだかな?
白子も大量に入っています。これは美味しそう。
更に加熱すること数分、めっちゃいい色になってきました。
おばちゃんに確認すると、セリから食べるよう促されました。
ということで、この青々としたセリから頂いてみます。
うん、これは美味しい!歯ごたえはシャッキシャキで、ちょっと青臭い風味が癖になります。辛さはそこそこ。
タラも食べていきましょう。
お好みでタレ(醤油?)に浸けて頂きます。
うん、めっちゃワイルドな味(笑)。日本で想像するタラより、身がしまっていて弾力があります。悪く言えば、ちょっとぱさついた感じ。日本の煮付けのような柔らかさを想像していたため、最初はびっくりしましたが、煮崩れないのでこっちの方が鍋には適しているのかも。小骨が多いので、食べるときにはご注意を。
スープがあっさり系なので、タレをしっかりつけて食べると味が変わっていいかもしれません。
白子も頂いちゃいます。
・・・これも想像してたんと違う(笑)
普段は生の白子しか食べないからだけど、思ったより弾力があってタンパクなお味。でもこれはこれで、癖になる味と食感です。
火力を弱めるタイミングが分からず、地獄のようなグツグツ感になってきました。
タラ鍋と言うだけあり、食べても食べても出てくる切り身。結構な時間強火で煮ているのに(からなのか?)、全く煮崩れる気配がありません。
この肝の部分、美味しかったです。しっかり煮込んでいるのでタンパクではあるのですが、旨味はしっかり残ってて、これだけでもお酒飲めそうです。
2人であらかた食べ終わった私たちは、最後にポックンパ(焼き飯)を1人前頼むことにしました。W1,000(約100円)という、ほぼタダみたいな価格です。
おばちゃんは、奥からご飯と大量の刻んだせりの乗った器を持ってくると、鍋に残ったスープをお玉で私たちの取り皿に逃がした後、それらを鍋に投下!
慣れた手つきでご飯とスープを絡めていきます。
この段階では見た目はおじやですが、ここから更に加熱し、鍋の上で平たく形を整えると、
ポックンパの完成です!
いただきま~す。
・・・・口の中に入れた瞬間、夫婦で顔を見合わせました。
ナニコレ、めっちゃ美味しい!!!!
正直、今まで鍋を食べてた時は、タラがワイルド過ぎるのと、たんぱくな味つけから、そこまで絶賛する感じではなかったのですが、このポックンパの威力にはやられました。
もうね、旨味成分の濃さが桁違いです。鍋一杯分のタラの身と内臓の旨味が全部濃縮されて、そこにセリの爽やかさが加わって、もはや意味不明なレベルの美味しさ。。。これを食べてしまうと、今までの鍋はおまけくらいに霞んでしまいます。それほどインパクトがありました。
芯をうっすらと残した硬めのお米を使っているのもポイントです。お米の触感が素晴らしいんです。リゾットに近い感覚ですね。これには本当、感服いたしました。
当たり前のように完食。ごちそうさまでした。
私は今回、韓国で初めて鍋物を食べ、この後も何回か食べました。そこで思ったのが、韓国の鍋はよく煮込んで食べた方が旨い、ということ。
長く煮込むことを想定して、日本人が想像するより若干薄味に作られている気がします。韓国の方は実際、どう思ってらっしゃるのでしょうか。鍋のこだわりを聞いてみたいと思う今日この頃です。
ということで、今回は三角地の『元テグタン』をご紹介しました。まさに韓国でしか楽しめない味だと思いますので、気になった方は是非行ってみて下さい。
ではまた。